3歳からしないと
こんにちは。
さかいゆみこです。
「〇〇は3歳からしないと」
というフレーズよく耳にしませんか?
バイオリンもそのうちのひとつだと思います。
私もメディアなどからの刷り込みでそう思ってました。
3歳から始める生徒さんもいれば
5歳、9歳、12歳、大人になってから
いろんな生徒さんがいます。
私は20歳からバイオリンを始めて
バイオリン弾きになるとは全く思ってませんでしたが
結局『3歳から始めないと弾けない』というのは真っ赤なウソでした。
要は練習の仕方や考え方が一番大事でその次に練習量です。
子供と大人の違いはどれだけ練習時間を確保できるかが大きいです。
子供のうちは時間も作りやすいですし
ご家族の付き添いがあれば練習もはかどります。
子供だけではできないのでご家族のご負担は大きいですが
小さいうちは先生と保護者の方の頭脳ですね。
逆に大人のメリットは論理的に教えてくれる先生を見つけることができれば
自分で頭脳を持っているので少ない時間でも効率よく練習ができることです。
大人は小さな子供よりも論理的に物理学的に
バイオリンを弾くことを自分で捉えることができるので
それも大きな違いですね。
子供のうちは自分の手を見ながら、楽譜を見ながら、自分の音を聴きながら練習したりして
『考える練習』をしながらになりますが脳の発達も同時に促進されます。
自分の出す音に耳を澄まして演奏することも覚えるので耳も発達します。
小さなうちからお稽古する最大のメリットは脳の発達、耳の発達です。
長年指導していて、やはり生徒さんたちは手前味噌ですが
みんな思考力がついて賢く育ってますし、音感もついて語学にも強くなっています。
リズム感は運動神経にもつながりますし
早い段階でバイオリンのお稽古をするのでしたら
個人的には詰め込みの塾や特殊な幼児教育等も行かなくていいんじゃないかと思ってます。
結構な爆弾発言と思いますが
そう言った教育を否定しているのではありません。
それぞれのご家庭の事情や合う合わないはありますし
3歳くらいになってきたら習い事に皆さん悩まれるので
あくまで個人的な意見です。
詰め込み過ぎて逆に思考力(左脳)、想像力(右脳)が伸び悩み
答えまで辿り着くのに時間がかかることもあります。
想像する前に思考する作業が脳の中であると思うんですが
右脳が強すぎると想像に頼ってしまい思考する感覚が薄れてしまうんですね。
やはり思考力・想像力があって先を読む力だったり自由な発想ができたり創造力にもつながります。
これって大人になってからもすごく大事な感性だと思うんです。
といいつつ私は元々右脳がとても強い人間なので
バイオリンをちゃんと習ってから左脳を使えるようになりました^^;
それまでは感覚だけに頼って弾いてましたが全然上達もせずでしたし
やはり左脳使えないとバイオリンは弾けません…
何歳から始めるのが正解ということはなくて
それぞれの年齢でメリットデメリットはあります。
何かうまくいかない時に
「始めるのが遅かったから」
と思うのはもったいないですね。
6歳以降くらいから始める子達で言うなら
やはり練習はしないと弾けるようにならないので
それまでにそういう習慣がつけれてるかどうかが大きいようにも思います。
なので幼児期の過ごし方はとても大事です。
子供が一人で、はほぼ不可能なのでご家族のサポートも受けれるか
ご家族と一緒に取り組めるかどうかも含めてです。
バイオリンを弾く行為というのは物理学なので
そういう視点が持てるようにも考えてみましょう。
弾くという物理的な行動(左脳)があって
感覚的な表現(右脳)がプラスされて音楽的に仕上がっていきます。
やっぱりバイオリンを弾くってみんなすごいことしてるなって思います。
結局バイオリン以外でもありますが
「小さいうちから習ってないと」
というのはプロパガンダなのかなという気もします。
何歳からでも大丈夫。
レッスンや発表会では楽しむことを大切に。 お子様は情操教育のためになるよう、レッスンや発表会等を通して「マナー力」「集中力」「記憶力」「考察力」「洞察力」に繋がるように考えています。お稽古を続けることにより、これらは少しずつ身についていき、必ず受験や就職などに活かせます。