そろそろ3歳に近づくと

「習い事どうしましょう?」

となる方も多いですよね。

音楽系、特にバイオリンやピアノは
レッスン受講の条件が整って
本人の習いたいという意思があれば早い方がいいですね。

※1番大切なのは本人の習いたいという意思です

その理由は4歳5歳になっていくにつれ
脳の使い方が固まっていくからです。
最近は3歳になって
幼稚園に入る前から始める子が増えてきました。

特にバイオリンは考えながら弾くことが要です。
小さな子たちによくあるのが
放っておくと
なんとなく感覚だけで弾いてしまうこと。

側から見てもぱっと見は弾けてるようには見えるんです。
結局これってそう見えてるだけで
なんとなくで終わってちゃんとは弾けてないので
あとから結局はやり直しすることが多々あります。

そして、ある程度発達してから
「考えようね」
と言っても本人は
その「考える」ということがなかなかできず
できないというか、よくわからなくて
なんとなくしてしてしまう脳の癖がついてるので
すごく時間がかかることになります。

最初の早い段階から
順序立てて考えながら弾けるように
稽古(訓練)することが大切です。

今は幼児教育といえば
「ひらめき」というんでしょうか
なんとなくの感覚を伸ばすのが流行ってるようなのですが
これにどっぷりハマってしまうと
頭の使い方に偏りが出て
じっくり深く考える、取り組むということが難しくなります。
なんでも、ぱっ、ぱっ、と適当にしてしまう癖にも繋がります。
お勉強系だとケアレスミスにも繋がるので気をつけた方がいいですね。

私は生徒さんには他の習い事については
とやかくいう立場でもないですし
基本的に何も言わないのですが
早い段階でそれに気づき
幼児教育の塾?を辞める方もいらっしゃいますね。
ナン万円もする教材セット買ったばかりなのに…
という方もいらっしゃいました。

決して幼児教育を否定するものではありません。
個々が持つ素質に合う合わないもありますし
あくまでバイオリンの指導者としての観点です。

鉄は熱いうちに打て
とも言いますからね。

鉄が固まる前にどんな風に育って欲しいか
イメージするといいかもしれません。

感覚的なひらめきが重要な事もあります。
例えば、創作系のジャンルですね。
今パッと思い浮かぶもので芸術系、写真家さん、とかでしょうか。

ただ直感のような感覚的なものは
元々誰もが持っているので
それを活かすかどうかというのと
幼児教育でいうその感覚とは違うように感じます。
私も日常的に自分の感覚というものを
大事にして過ごしていますが
それとこれとはやっぱり異なるかな…

スポーツも感覚が大切と思われがちですが
身体のフォームとか力加減とかフォーメーションとか
結局【考える】のはバイオリンと同じかもしれません…

私は高校生のときアメフト部のマネージャーをしていたり
昔ゴルフ場で働いてたり、身近な子が野球で甲子園目指してたり
スポーツも頭脳が必須であることを間近で見ていました。


「ひらめき」(=「なんとなく」)
と聞くと感覚を伸ばすように聞こえがいいかもしれませんが
残念ながら感覚ではバイオリンは弾けません…
1ミリ以下(髪の毛1本分)の世界のことを
常に正確にすることが必要になるので。

音を出す前にまず自分の頭で
ひとつひとつ考えることです。
音を出すのは次のこと、先のことを考えてからです。

特にバイオリンは脳の使い方が特殊なので
脳が固まらないうちにお稽古を始めれると
あとあとスムーズに感じますよ。
むしろあまり習い事をしてきてない子の方が
4歳5歳から始める子でも
柔軟に吸収し体現しやすいケースも多々あります。

子供はとにかくたくさん遊ぶことです。
遊ぶことでたくさんのことを学びます。
自然の中でたくさん遊ぶことで直感も研ぎ澄まされますよ。
習い事はその中でバランスをとって選びましょう。

バイオリンを弾くだけでも
これだけ頭を使うことも
そうそうないので
小さなうちからお稽古できると
脳の発達も進みますよね。
今は選択肢が本当に多いので迷われることも多いと思いますが
あまり詰め込みすぎずバランスを取って選びましょう。

音楽のある生活で
ますます楽しく
ますます心豊かに。