こんにちは。

さかいゆみこです。

先日、ウィーンフィルと五嶋みどりさん共演のコンサートがあり
東京に行ってきました。

大阪公演もあったのですが先に良席で東京のチケットが手に入ったので
そちらを選びました。

選びました、というのは簡単なのですが
ポンと買える値段ではなかったので発売時間に
どうせ即完売で取れないだろうし
もし、良席が買えるなら考えようかな、くらいの気持ちでパソコンの前に待機してて
座席が表示された一瞬でかなりいろんなことを考えました。

ウィーンフィルは1度は聴いてみたいとは思っていたのと
みどりさんとの共演が今後聴けるかもわからない
ウィーンに行ったらウィーンフィルは聴けるだろうけど(行けばチケット代も日本よりもだいぶ安い)
私自身がウィーンにご縁があるかしら…
など色々と考えを巡らせて勇気を振り絞って買いました。

東京では友人知人に会ったり
オンラインの生徒さんのレッスンをしたり(すごく久しぶりでした)
あっという間の時間でした。

オンラインの生徒さんは元々西宮でレッスン受講されてたのですが
お引っ越しされてからもう7年くらいオンラインです。
前回東京でレッスンしたのが2年前くらいかな。
お仕事をお休みとってくださって
レッスン内容もステップアップしてるので
普段できないことを対面で補足できて良かったです。
90分レッスンだったのですが
情報量も多かったと思うので少しずつアップデートしてもらえたらと思います。
シフトやヴィブラートも「あたらしい世界です」とおっしゃってました。
特にハイポジションは左手の親指、腕の角度、弦の押さえ方など
かなり細かくしたので新鮮なこともあったかと思います。
またレッスンレポで記事書きますね^^

レッスンの後にコンサートに行き
開場前に着いてお客さんたちの高揚感、熱気もすごかったです。
このコンサートに来るためのツアー企画もされてたみたいですよ。
座席は前の方だったのでみどりさんの演奏は間近で見て聴いて
身体の細かい使い方も見れて本当に良かったです。
あの小さな身体で演奏するってすごいと思うんですが
強い体幹ですよね。
(ちなみに私の師匠も小柄でやっぱりすごいな、っていつも思います)

昨年一昨年とみどりさんの演奏は聴いていたのですが
こんなに前の席はすごく久し振りだったので
後ろの方で聴いているのとは全然違いました。

ウィーンフィルのマーラーのシンフォニーも素晴らしかったのですが
音響的にはもう少し後ろの席の方がバランス良く聞こえて理想的でした。
せっかく前の席だったので、弦セクのトップをガン見して
これはこれですごく勉強になりましたね。

実はこの日はアンコールの代わりに故小澤征爾さんを偲ぶG線上のアリアと黙祷から始まって
指揮のネルソンスさんの小澤さんへの思い入れも大きかったようです。
指揮台の横に椅子が置かれていて私は片付け忘れてるのかなと思ってしまったのですが
おそらく「近くで聴いていて下さいね」の意味だったと思います。
それにやっと気づいたのがちょうどシンフォニーの4楽章で感極まり涙してしまいました。
彼がボストン響の音楽監督なので小澤さんの存在は大きいのかもしれません。

コンサートが終わったのが21時過ぎで
宿泊は武蔵小杉にしたのですが(都内中心は以前に比べて宿泊費が2倍くらいに…)
六本木からも渋谷へも電車1本で行けて
タワーマンションがたくさん立ち並ぶベッドタウンでした。
コンサートの後到着が遅かったのですが遅くまでスーパーも開いていて
働き盛り世代にはすごく便利かな、とも思いました。
ただ翌朝の移動は久し振りのぎゅうぎゅう詰め通勤電車。
山手線よりはマシとは思いますが私は楽器と荷物もあるし(コロコロじゃなくて良かった…)
朝の満員電車を想定できてなくてちょっと反省でした。

帰る日は知人の働いてる楽器屋さんに寄って
色々と試奏したり話も聞かせていただいて
すごく勉強になりました。
以前とはまるで違う価値観になっていて
東京の物事のスピード感もあり全然世の中についていってないなぁと
西宮に帰ってきました。

最近は大阪にもあまり行かないので(行っても通り過ぎるくらいで)
余計にカルチャーショックが大きかったのかもしれません。
とても刺激になった東京研修でした。

東京の考え方と、関西の考え方ではまた違うこともあるので
これはこれ、それはそれ、で上手に取り入れていきたいと思います^^