こんにちは。

さかいゆみこです。

私のレッスンでは
◯正確に楽譜を読む
◯楽譜を分析する
と言うことを目指して指導しています。

小さい子たちは
おんがくノートから始めて
ある程度音符の認識ができるようになってから
ワークブックに進みます。

ヴァイオリンの楽譜は最初から一部指番号が書いてあるのですが
私は一人一人の能力(ポテンシャル)を判断して
ある程度音符の勉強が進んできたら
ところどころヒントになるところは書いて
最初から全ての指番号を書かないようにしています。

小さい子だったりヴァイオリンを始めたばかりなど場合によっては全部書くこともあります

最初から全部指番号を書いてしまうと
数字だけ見て弾くので楽譜を読まなくなります。
そのうち読めるようになる、わけではありません。
読もうとするから読めるようになるのです。
おそらく全部指番号を書いたほうが進度はもっと速く進めれるのですが
慣れるまでは時間はかかってもいいので
簡単な楽譜のうちに「楽譜を読む」と言う習慣は付けれたほうがいいです。

メソッドによっては指番号がほぼ全部書いてる楽譜もあるのですが
弦と指番号が書いてあれば
答えが全部書かれてるのと同じですし
練習すれば割とすぐに音を出せる子も多くて
言われたことを言われた通りにすることは
それはそれで第1段階として必要な能力ではあります。
ただ、結局ほとんど楽譜は読んでおらず
譜読みは弱くなってしまいます。

自立して楽譜を読み演奏できるようになって欲しいので
ヴァイオリンに限らずピアノにしても
『楽譜を正しく読む』
ことが求められます。
早いうちに脳の回路(考える力)を作っていけるといいですね。

5,6歳で脳の使い方は固まりつつあるのと
子供たちはなんとなくの感覚で弾いてしまう傾向はあるので
ある程度は仕方ないのですが
音楽は感覚任せにするのではなく
まず「考える能力」、思考力が必要です。
分析(指番号や身体の使い方などを考え、音を聞いて)した上で、感覚が活きてきます。
【頭脳7割】⇨【感覚3割】です。

「考える能力」はヴァイオリンのためだけでもありません。
生きるために必要な能力ですよね。
言われたことを言われた通りにするだけでなく
自分で考え、行動できる能力をつけていきましょう。
その地盤を固めていくレッスンを積み重ねています。